[実教出版平成9年度高等学校数学資料集掲載]

Mathematica 3.0

東京都立墨田川高等学校教諭 村 田

1.Mathematica 3.0登場

 Mathematicaは、科学や技術の分野での知識を表現するシステムであり、高水準のプログラミング言語である。また、数値計算や記号計算ができる電卓にもなり、テキスト・グラフィックスアニメーション・サウンドを生きた数学公式と組み合わせて対話的なドキュメントを作る道具として利用できる。

 今までは、世界中の大学や研究室レベルでの利用が主なMathematicaであった。今回のVersion 3.0からは、ルート・シグマ・積分記号などの数学的な表現が大幅に改良された。さらには、めんどうな記号入力もパレット入力という方法が利用できるようになり、初心者にも簡単に利用できるようになった点が評価できる。

 ここでは、 Mathematicaの機能におけるほんの一部ではあるが、高校数学への利用という観点から紹介する。

 

2.ExpandFactor

  Mathematicaを起動して、展開Expandと因数分解Factorを使ってみよう。ここでは、ピタゴラス数を表す恒等式を例にとって説明していく。

 

 

Mathematicaに組み込まれている名前は、すべて大文字で始まる。さらに、関数やコマンドは丸括弧( )でなく、角括弧[ ]を使う。また、を掛けるとき、と書かないで のようにの間にスペースを入れる。

 入力したコマンドの結果を画面で見るには、入力セルにカーソルがある状態で shift + return または、 enter キーで実行する。特に、%は直前に得られた結果を表す記号として使われる。

 ここでは、初めに

(2 m n)^2 + (m^2 - n^2)^2

を入力して、その結果を展開するために

Expand[%]

を実行して

Factor[%]

で、因数分解している。

 

3.パレット機能の利用へ