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内部とは対照的なシャープでメタリックな外観。角地に向かって開くと同時に表情を作り出している

 

キッチンカウンター越しにリビングを見る。梁は宮崎産帯赤杉。天井はカナダ産のSPF材

 

リビングからルーバーに囲われたテラスを見る。吹抜の上から光が落ちてくる。

 

リビングからキッチン。キッチンカウンターのダイニング側は可動棚となっている

 

1、2階を結ぶ吹抜。上下を結ぶと同時に空間に奥行き感を与えている。

 

カウンターの下はキッチン側から使える窪みのスペース

2階テラスから1階テラスの見下ろし

photo by Hiroshi Tabuse

 

洗面の右側が浴室へとつながっていく

浴室からルーバーに囲われたテラスを見る

photo by Hiroshi Tabuse

photo by Hiroshi Tabuse

 

2階寝室からテラスを見る。テラスの上はロフト

ロフトからフリースペースを見下ろす

photo by Hiroshi Tabuse

 

2階のフリースペース。吹抜の上はロフト。可動建具を閉めれば1階や外部から切り離されたスペースとなる

 

角地を生かしたコンパクトな家

 M-HOUSEよりもさらに小さな80m2(24坪)の土地に、駐車スペースも確保しなければならない厳しい敷地条件の中、ご夫婦とお子さん1人(将来的には2人)が快適に暮らせるスペースをいかに確保するかがテーマとなりました。小さなスペースですと、無駄な動線、無駄な空間を徹底的に切り詰める必要がありますが、単に無駄を省くだけでは、小さいだけのつまらない家になってしまいます。無駄を省く過程でも、吹抜や階段の踊り場、テラスなど空間化されることで“ゆとり”を生み出すことのできるスペースはむしろ積極的に評価する必要があるのです。

 ポイントは角地であることでした。建物をL型配置とし、南側の角に向かって開きつつ、光・風を取り入れつつ視線は遮るルーバーで囲うことで、“遮りつつ開く”という表情を作り出すことが出来ました。テラスは、いわば外部にあるもうひとつの居間とでも呼べるスペースです。車は屋根無しで道路に対して平行駐車と割り切ることで、小さいながらもテラスを取ることが出来ました。

 隣地に接する2辺は北側斜線で高さが低く押さえられてしまうので、角地に向かって上がっていく片流れの屋根としています。1階と2階の間の床ふところは極力小さくし、階段の下は物入れとし、屋根は構造あらわしとして、一番高い部分をロフトスペースとするなど、平面だけでなく、断面的にも無駄を徹底的に排除していますが、それが空間的も魅力となるように考えています。また、1階は使い勝手をかなり詰めてゆき、収納やカウンターなどのしつらえを細かく考えた設計としていますが、2階は対照的にフリースペースとして、使い方を決めつけない自由な考えとしました。全てを決め込むのは息苦しくなってしまいますし、家族環境の変化にも対応できなくなるからです。

◆構造

 構造は、平面計画との整合性、コスト的な面から在来工法にしています。ほとんどの壁に筋交いが入っているので壁は大壁としていますが、梁は1、2階共あらわしとしています。

◆材料

 材料はローコストハイコストパーフォーマンスの最近の定番の組み合わせです。構造材は宮崎産のオビ赤杉(柱・梁)、熊本産の桧(土台)、2階天井の化粧野地板はSPF材、壁・床はパイン材を使用しています。

◆図面はこちら

場所

神奈川県横浜市

構造/階数

木造在来工法/2階建

敷地面積

約80m2 (24坪)

用途地域

第一種低層住居専用地域/第一種高度地区/準防火地域

建蔽率/容積率

50%(+角地緩和10%)/100%

建築面積

約45m2 (14坪)

延床面積

約77m2(23坪)+ロフト約9m2(3坪)

設備

電気、給排水、空調、床暖房、TV、電話、インターホン

設計・監理

植本計画デザイン       植本俊介・唐崎 圭

構造設計

SIGLO建築構造事務所   山口吉紀

設備設計

ZO設計室          柿沼整三・清水真紀

施工

栄港建設           岡田雅人・奥 誠・古岡優典

竣工 2005年6月
掲載 エイムック1156 1000万円台で建てる家(2006年2月発売)
  すくすくと子供が育つ家づくりのルール66(2007年11月発売)

こすもす(東急不動産PR誌)No.177(2006年秋号)

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