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表側。ショーウインドーと一体化する引戸により入りやすい雰囲気が作られる

 

ショールームという閉ざされた“箱”の中にもうひとつの空間を作りだす木の架構。材はオビ杉、アヤ杉&桧

 

“箱”と“木の架構”の間のスリット状の隙間。棚板は杉無垢板。面材は道産トドマツ3層パネル

 

空間を柔らかく規定する“木の架構”。奥のスペースはあえて段差をつけて素足で板材を踏めるようにしている

 

“箱”と“木の架構”の隙間はギャラリーとなる

タタミコーナーはくつろげるスペース

 

“箱”の中に挿入された“木の架構”

 「木童」は単に木の材料を売るのではなく、木に精通した設計者の紹介、あるいは適材適所の材料の使い方など、木の空間に関するコンサルティングやコーディネートに至るまで、木に関すること全般を手掛けている会社です。

 東京ショールームの移転にともない、新ショールームの内装設計の話があった際、木原社長から出された要望は、「単に材料を売るのではなく、空間自体を売りたい。それを実現するようなショールームにして欲しい」というものでした。

 ほとんどのショールームにありがちなのは、インテリアショップなど、空間的なディスプレイであっても、背景としての空間があってその中に各商品が“並べられる”というスタイルです。パスルームとかキッチンとかブース的な空間展示の仕方がされている場合でも、お互いの関係は並列的なものである場合がほとんどです。

 材料は、たとえそれが単体商品として魅力的なものであったとしても、それぞれが生きた役割を担っていなければ、真に魅力的であるとは言えません。従って、ここでは家とか、オフィスとかを模して空間を引っ張ってくるのではなく、あくまでショールーム自体の空間を作ることにして、各材料がそれぞれの役割を担って、ごく自然に質の高い空間づくりに寄与している姿を見せることにしました。

 与えられたスペースは、巨大なビルの低層部の一角という日の光から遮られた閉ざされた“箱”ですが、箱の閉塞感を消すため、“箱”の中に“木の架構”というもうひとつの空間を挿入し、挿入された“木の架構”ともともとの“箱”との間にも同時に空間が生まれる二重の空間の作り方としています。このような空間の作り方はインテリアならではの面白さだと思います。

木童東京ショールーム

場所

東京都新宿区 東京オペラシティビル1階

延床面積

約86m2 (26坪)

設計・監理

植本計画デザイン        

施工

山洋工業          

竣工

2005年5月

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