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庭を内部に取り込んだ家 小さいけれど、視線や意識が伸びやかに広がっていくことを意図した住宅です。コンパクトでキュービックな外観。中は構造あらわしで開放的なインテリアとしています。 クライアントは年配のご夫婦と稼ぎ頭の息子さんの3人家族。将来的にはご夫婦だけでお住まいになることも視野に入れ、小さくてものびのび出来る住まいをご希望されました。 建蔽率40%の土地なので、104m2の敷地に対してどう頑張っても40m2(12坪)強の床面積しか建ちません。そこで、庭をできるだけ確保し、内部空間の延長として取り込んでゆくことにしました。 建物の配置は、庭との一体化をはかるため、L字型の配置としています。1階は建蔽率40%を使い切っていますが、それでも十分な広さとは言えないため、テラスを庭側に張り出し、テラスが内部の延長のように感じられるようにしました。屋根やバルコニーは1mの跳ね出しまでは建築面積から除外されるため、とにかく許されるぎりぎりの幅まで張り出しています。さらに、2階寝室部分の手摺りをバルコニーの手摺りと連続させることにより、外部へと広がっていく意識をより強調しました。 道路と敷地との段差が1.5m位しかなかったため、地下車庫部分は道路よりもレベルを下げています。地下車庫は作業スペースとしての利用も想定しています。 構造あらわしとしているのは、北側斜線により全体の高さが押さえられるため、少しでも圧迫感を軽減するためもあります。特に2階は天井が低く、庭に対して梁が上っているため、庭に対する開放感を強調する効果も生みだしています。 |
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庭から見るL字型の建物 | |
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構造現わしの内部とは対照的なコンパクトでキュービックな外観 | |
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リビングから庭を見る。庭には木が植えられる予定。 | |
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庭側に開いた2階部分。寝室の腰壁がテラスの手摺りへとつながって、内と外が曖昧になっている。 | |
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1階の天井もあらわしとなっている。 | |
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吹抜部分に開けられたグラフィッカルな開口。屋根と壁を連続させることで強度を確保。 | |
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窓は光を壁に写し込む装置でもある |
階段はスチールの側桁に無垢の一枚板を渡している |
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個室から寝室方向を見る。視線は常に抜けてゆく。 | |
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庭に面する浴室。天井は能登ヒバ材(木童) |
上下に間接光を仕込んだメディシンキャビネット |
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◆構造 構造は木造在来工法です。梁は等ピッチの登り梁とし、構造の単純化を図ると同時に、規則的な架構によりリズムと方向性を生み出しています。構造的強度を高めるため、壁のかなりの部分には筋違をたすき掛けに入れ、壁は大壁としていますが、せっかくの無垢の柱を全て隠してしまうのはもったいないので、庭側だけはあらわしにしました。 木造在来工法では大きな開口や吹抜を取ることは難しいですが、L字の平面計画とすることにより、開口の確保と壁の配置とのバランスが図られています。小屋組をせず屋根を登り梁として、屋根や2階の床を固めることで、建物全体がねじれることを防いでいます。 ◆材料 木は気候風土にあったその土地の木を使う方が良いですが、予算の関係上、様々な産地、メーカーが供給する材料の寄せ集めとなりました。残念ながら、産直材より輸入材使う方が安いのが現実です。ただ、耐水性、耐候性が必要とされる主要な部分だけは国産材で固めることにしました。 構造材は柱・梁は宮崎産の杉、土台は熊本産の桧を使っています。わざわざ九州材を使ったのは、価格と品質のバランスが取れていたからです。乾燥状態も良く、品質管理も行き届いており、プレカットも柔軟性があって、こちらの要望に応えられる体制が出来ているというのがポイントでした。 全て針葉樹を使ったせいでしょうか、各地から寄せ集められた木は意外なほど違和感がなく、あるべきところに納まっているように見えたのは、やはり木という材料がもつ包容力のせいなのでしょうか。 | |
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外壁 |
ガルバリウム角波スパンドレルt=0.5 |
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柱・梁 |
宮崎産オビ赤杉(木童) |
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土台 |
宮崎産桧(木童) |
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外部木製建具枠 |
尾鷲桧(木童) |
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額縁、内部建具枠 |
ベイツガ |
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階段手摺り |
スプルース |
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床 |
レッドパイン20×137×3900(カスコホーム) |
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テラス、外部手摺り |
カナダ杉 |
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天井 |
SPF材35×160×3600(大紀工業) |
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寝室立ち上がり壁 |
欧州カラマツ(ニッシンイクス) |
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浴室天井 |
能登ヒバ12×105×4000(木童) |
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外部木製建具 |
スプルース |
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浴室引戸 |
青森ヒバ、ガラスは強化ガラス |
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内部左官壁 |
シラス壁(参創ハウテック) |
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外部袖壁左官壁 |
マジックコート |
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床暖房 |
廊下、LDK:富士環境システム低温床暖房 |
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浴室、洗面:架橋ポリエチレン管埋込 |
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熱源:ガス給湯器一体型ボイラー |
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場所 |
東京都調布市 |
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構造・階数 |
地下RC造+木造2階建 |
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敷地面積 |
約104m2 (32坪) |
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用途地区/高度地区 |
第一種住居専用地区/第一種高度地区 |
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建蔽率/容積率 |
40%/80% |
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建築面積 |
約42m2(13坪) |
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延床面積 |
約107m2(32坪)(地下ガレージを含む) |
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設備 |
電気、給排水、ガス、空調、床暖房、TV、電話、インターホン |
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構造設計 |
SIGLO建築構造事務所 山口吉紀 |
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設備設計 |
五十嵐設備設計 五十嵐隆一 |
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施工 |
山康工務店 |
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竣工 |
2003年10月 |
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