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リビングから透けた階段越しにガレージを見る。RC、木、スチールの長所を組み合わせている。

 

ダイニングからガレージ。透けた階段を裏側から見たところ。

 

水回り1階部分のみRC造

2階よりリビングの見下ろし。全面木のインテリア

 

玄関正面の中庭。ルーバーで視覚的に遮られる

リビングから玄関土間、中庭、和室方向を見る

 

断熱を外側で取り、水回り部分のインテリアはコンクリート下地にタイル貼り

 

ガルバリウムスパンドレルでくるまれた外観。RC部分は外断熱。木造部分は外断熱と充填断熱の併用

 

南側正面から見たところ

北東側の外観

 

人、車、自然が共存する混構造の家

 クライアントのTさんは大の車好き。イタリア製のスポーツカーやバイクなどを所有され、それらの車をギャラリーのようにかざれるスペースを望まれていました。一方、住まいとしてはワンルームのように広々として暖かみのある木の家を望まれていました。

 Tさんが取得された土地は町田市郊外の閑静な住宅地。南、北両面に接道する恵まれた敷地ですが、蝶ネクタイのように中央がくびれている変形敷地のため、配置を考えるのは難しい敷地です。リビングとガレージをくっつけつつ、騒音源になるガレージは隣家から離し、庭もある程度は作りたい。デザイン的にもカーギャラリーと木の空間。一見相反する要素を中途半端にならない形で家の中に取り込まなくてはなりませんでした。利用上、配置上の両方で難しい条件だったので、かつてないほど数多くの検討案を作成し、比較検討を進めながら最良案を絞り込んでゆきました。

 配置的には、変形敷地の特徴と間口の広さを生かすことを第一にし、敷地の広い部分にはリビング、ガレージ、水回り、寝室などの生活の主要部分、中央のくびれた部分は玄関と中庭、小さい方には中庭を挟んで離れ的な性格をもたせた和室と納戸を配置しました。

 車は本来家の中に飾るものではありませんから、ましてや木の空間に取り込んでしまうと、せっかくの木の空間が車の存在感に負けてしまう可能性があります。リビングとガレージの間も透過性を持たせたいし、家全体もオープンな作りとしたい。本来RCや鉄骨造がふさわしい与条件を木の空間、しかも限られたコストで実現するのは難しいことです。空間の開放性を確保しつつ、車の存在感に負けない骨太の空間とするため、木の門型ラーメン構造を主体とし、一部RC造と在来工法も併用し、3つの構造が合わさった混構造としました。

 ガレージは、屋根を全面トップライトとし、内装もガルバリウム鋼板とし、内部と外部の中間的な空間としての性格を持たせています。家の内部は集成材と無垢材の羽目板からなる木の空間としましたが、キッチンや水回りは防火、防湿の面でメリットのあるRC打放しとしました。階段はスチールと木との組み合わせ。ガレージはガラスと木とスチールとコンクリートの組み合わせ。構造的にも素材的にも異なる要素の組み合わせとしました。

場所

東京都町田市

構造/階数

木造/2階建

敷地面積

約180m2 (55坪)

用途地域

第一種低層住居専用地域

建蔽率/容積率

40%/80%

建築面積

約83m2 (25坪)

延床面積

約106m2  (32坪)

設備

電気、給排水、ガス、空調、床暖房、TV、電話、インターホン

設計・監理

植本計画デザイン         植本俊介

構造設計

SIGLO建築構造事務所     山口吉紀

設備設計

五十嵐設備設計          五十嵐隆一

施工

日科建築             高田 學

竣工 2004年9月
掲載 CarSenser EDGE 2011年7月号別冊(リクルート)

田園都市生活vol.17(エイ出版社)

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